ハリー・ポッターのハーマイオニー役で世界中に知られるエマ・ワトソン。
最近は映画や公の場から少し距離を置き、自分のペースで社会活動やサステナブルなプロジェクトに関わっているようです。
UN Womenの親善大使としてスピーチをしたり、環境に配慮したファッションに取り組んだり、芯のある活動をずっと続けているのが印象的です。
今回は、「なぜまだ結婚していないの?(Facing the Question: Why Are You Not Married Yet?)」という、率直な質問に答えるクリップをご紹介します。
「女性は一定の年齢を超えると、結婚のことを常に聞かれるよね。それについて意見はある?」とジェイが問いかけます。
「まだ離婚していないだけラッキーだと思ってる。」と回答したエマ。
そしてこう続けました。
” I might never be worthy of it.
I hope it happens to me, but I don’t feel entitled to it.”
「私は結婚にふさわしい人間になれないかもしれない。
いつか結婚できればいいなとは思っているけど、当たり前に結婚できる立場だとは感じていないの。」
ここでの it は”結婚”を指します。
- I might never:
「私は〜ないかもしれない」という可能性を表す表現。
“might”は“may”より控えめで不確かさを含み、”never”と組み合わせると「一生そうならないかもしれない」というニュアンス。 - be worthy of (something):
「〜にふさわしい」「〜を受ける価値がある」という意味。 - feel entitled to (something):
「それが自分の当然の権利だと思っている」という感覚。
さらにエマはこう話します。
If I had tried to get married at any point basically before about a year ago, it would have been carnage. I just didn’t know myself well enough yet. I didn’t have a clear enough idea of what my purpose, my vision, like how I was going to be of service.
「過去1年前のどの時点でも結婚しようとしていたら、もう大惨事だったと思う。
その頃の私は自分のことをまだよくわかっていなかったし、目的やビジョン、どうやって社会貢献していくかがまだはっきりしていなかった。」
- “If I had tried…” → “It would have been…” は「もし〜していたら、〜だっただろう」という仮定法過去完了の表現。
- carnage:
直訳は「大虐殺」ですが、ここでは「大混乱」「大惨事」といった比喩的な意味。 - how I was going to be of service:
「どうやって人の役に立つか」という意味。
エマは、今は少しずつ自分が何者か分かってきたと語りました。そしてこう続けます。
” I think to make, and especially women, to make them feel like they have no worth or like they haven’t succeeded yet in life because they haven’t forced it to its culmination — something that I just don’t think can or should ever be forced.
It’s something that, like honestly, I feel like I’ve had to earn.”「特に女性に対して、結婚等の“最終的なゴール”に押し進めなければ、人生で成功していない・自分に価値がないと思わせるような圧力があると思う。
でも、そういうものは本来、無理やり進めるべきことじゃないし、進められるものでもないと思うの。正直、私自身は成功や肯定感は自分で手に入れる・築き上げる必要があると感じてきた。」
- forced to its culmination:
「無理やり最終段階まで持っていく」という意味で、“culmination”は「最高潮」「集大成」を指し、結婚など「人生のゴール」とみなされることが多いものを指しています。
最後に、未婚であることへの負の感情があることも正直に語りました。
I’ve really spent a lot of time sitting with myself in discomfort and asking myself very difficult questions to be at that point. It hasn’t happened to me yet.
「結婚についてちゃんと考えられるようになるまで、私はずっと不安な気持ちと向き合いながら、自分にすごく厳しい質問をたくさん投げかけてきた。まだ結婚には至っていないけれど。」
- sit with myself in discomfort:
「自分の中の居心地の悪さや不安感をじっと受け入れている」という意味です。
ここでの“sit with”は「感情や状況を無理に逃げずに受け入れて向き合う」という心理的な自己探求を表す表現です。
エマ・ワトソンは、「結婚=成功」という価値観にとらわれず、自分自身と向き合う時間を大切にしてきたと語っていますね。
結婚はゴールではなく、自分の準備が整ったときに自然と訪れるものだというメッセージが印象的です。
誰かと生きる前に、「自分を理解すること」の重みを改めて考えさせられるエピソードでした。。。
億万長者で大女優のなのに、真面目なエマでした。
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