今回は、初めて ジェイ・シェティ (Jay Shetty) のポッドキャストから、あるとても印象的なエピソードをご紹介します。
ゲストは――我らが日本代表テニスプレーヤー、大坂なおみ選手!
生い立ちからメンタルヘルス、USオープンでのバッシング、そして出産まで―― 自身の体験をとてもオープンに語っている回でした。
今回ご紹介するのは、番組の中でも特に印象的だったクリップ、「The Habit of Comparing Yourself to Others(他人と比べるクセ)」というクリップから。
ナオミ選手の過去のインスタ投稿↓についてジェイが聞きました。
“In my mind everyone was on a racetrack and I had an immense fear of being lapped or falling behind.
Strangely enough, there are still moments today where I feel like I’m behind. That thought might never truly go away, even though I know how absurd it is.”「私の頭の中では、みんなが競争のトラックを走っていて、私は周回遅れにされたり、置いていかれたりするのが怖くてたまらなかった。
不思議なことに、今でもふとした瞬間に「自分は遅れているのかもしれない」と感じることがある。 そんな考えは馬鹿げているとわかっていても、完全に消えることはないのかもしれない。」
Immense fear:「ものすごい恐怖」
being lapped:「周回遅れにされること」
→ レースで後ろから追い越されるイメージ(他人に大きく遅れを取ること)。
falling behind:「遅れをとること」
Strangely enough:「不思議なことに」
「この考えは完全に消えることはかもしれない事実を受け入れることはできた?」とジェイが問いました。
テニスプレーヤーなので、勝利の数や他の選手と比べてしまうのは習慣になっていて、すでに自分の性格の一部になってしまったと答えたナオミ選手。そしてこう纏めました。
” I’m a very competitive person.
So I don’t think I’ll ever truly not try to size myself up against other people. “
「私はすごく負けず嫌いな性格なので、たぶんこれからもずっと、人と自分を比べずにはいられないと思う。」
size myself up against other people: → 他人と自分を比べる(=自分を評価するために他人と比べる)
「微妙なバランスだよね。 どうすれば競争心を持ちながら、同時に満足していられるんだろう?って悩むよね」とジェイ。
そして出産を経てテニスを始めた今、過去の自分と比べることについてはどう思うか問いました。
ナオミ選手はこう答えます。
” It would be doing your own self a disservice to constantly compare.
I think there’s beauty in stepping into the present and looking towards the future. So I no longer compare myself to my old version. ”「昔の自分と比べ続けるのは、今の自分をちゃんと認めてあげないことになる。
私は、「今この瞬間を生きて、未来に目を向けていくこと」にこそ、本当の美しさがあると思う。 だからもう、自分を過去の自分と比べるのはやめたの。」
doing yourself a disservice = 「自分を傷つける/損なう行為」
stepping into the present = 「今という時間に足を踏み入れる(=”今を生きる”)」
looking towards the future = 「未来に目を向ける」
過去の自分の栄光を追うのではなくて、未来の自分の可能性にワクワクしているというナオミ選手。
思い描く未来の自分はどんな感じかジェイが聞くとこう答えました。
ナオミ選手は必ずしも、勝利だけに拘っているわけではないそう。
” Being happy to learn more, to meet new people, to just learn more about myself throughout those journeys.
I find that as a tennis player, I’m quite stubborn.
So, it’s very hard for me to take advice from someone that I don’t trust.
And in actuality, like talking to people, I I kind of um learn new things or learn new tips and tricks. “
「新しいことを学んだり、新しい人に出会ったり、そこから何かを吸収したり、そういう過程で自分自身のことももっと知っていけるのが、私はすごく嬉しいの。
でもテニス選手としての自分は、結構頑固なところがあって。
だから、信頼していない人からアドバイスをもらうのは正直難しい。
でも実際に誰かと話してみると、「あ、こんな考え方もあるんだ」とか「こういうちょっとしたコツがあるんだ」って、新しい発見があったりもするんです。」
learn more about myself throughout those journeys:
「そうした経験を通して、自分自身についてもより深く理解するようになる」
→ 「内面の成長・気づき」を表す美しい表現です。
I’m quite stubborn:「私はかなり頑固なところがある」
tips and tricks:「ちょっとしたコツや裏技」
ナオミ選手のいう通り、過去の自分や他者との比較を続けることは、 自分自身を損なうことにもなりかねませんね。
今この瞬間を大切にしながら、未来へと歩んでいく姿勢が大事なんだと改めて気付かされました。
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ナオミ選手が出版した絵本↓

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